若泉敬  沖縄返還の代償
 若泉敬  沖縄返還の代償。NHK総合の番組を、偶然に眺めた。

 若泉が当時の首相の密使で、沖縄返還交渉にあたっていた人であることは、承知していたが。

 番組では、若泉がUSAとの交渉過程で、実は「見抜けなかった点」があることの交渉過程と、「結果責任」を償う経過がレポートされた。

 アメリカは日本人の核不安を計算のうえで、結果として《基地の固定化》を認めさせたたが、そのことが日本側当事者に、外務省を含めて「気がついた人はいなかった」というところに、焦点がある。

 若泉は沖縄の人に、「返還は本当に良かったことか」と、問い続けたらしい。
 遺書めいた文をときの沖縄県知事に送り、「結果責任」の果たし方を誓った。

 基地の固定化と沖縄県民の負担。
 沖縄県民の願いをふみつけに、日米合意を優先させたとの論がある。
 他方で、「解決するといった5月末の期限を守ることができなかった」との批判が、沖縄返還交渉をすすめた政党の後輩たちから、指摘もされた。

 交渉当事者を責めるのはよいが、それでは「基地の固定化」を解決し、「結果責任」で自損した市井人の名誉も回復することが、できるのであろうか。