水を打つ 歓声
 水を打つ 歓声。日本時間で1月21日午前2時過ぎ、合衆国新大統領の就任式がライブ放送。

 宣誓、就任演説。式台から3キロの距離に、200万人の人が集まったと報じられていた、が。

 集音装置がないから、聴衆の物音は聞こえてこないが、実況のアナ氏の報告によれば、「水をうったような静けさ」。時に、黒人社会からの指揮官誕生のくだりとなると、大歓声と拍手。そう報じられていた。

 世論分裂のなかで、「新らたな責任の時代」をいい、多様性のなかでの協調を19分間余、ノー原稿で語りかけた。

 周囲への配慮。「配慮のまり、自らが立ち行かなくなりはすまいか」。懸念も表明されてはいるが、整然と聞く、支持者。的確に反応する聴衆。

 哲学をもつ政治家。「日米、第一と第二の経済大国が協調」。そうかもしれないが、政治家の資質としては、「日米、第一と第二の政治大国」とはゆかないようだ。