大晦日(1)
 一年がすぎる。元日、起きて新春むけのテレビ番組を眺め、雑煮をたべて、年賀状。親戚まわりに子供の来宅。

 箱根駅伝往路出発で緊張感。孫のご機嫌うかがいで大型店。駅伝復路のスタートに声援をおくれば、やがて孫たち帰宅。静まり返った家で、翌日からの職場を考える。

 あらら、新年も4日目、5日目。1月は短い、2月は早い。別れの3月、出会いの4月。つい、昨日のような気持ちがするが、実に一年365日が過ぎている。

 年末に近づき犬が逝き、洗濯機は水吸引のモーターを取替え、室内暖房機はネジがゆるんでいた。
 メマイがしたという連れ合いは器質的には問題がないそうで、疲労とストレスによる突発性の高血圧かと、みられるが。

 家の内外に、疲労。有職者にリストラ。新規卒業者に採用枠の削減。
 職と住を失って、ハローワークが対策に乗り出しているという。戻るふるさと、身内を一時的にも吸引していた一次産業、仕事を大人数でわけあうことも制度はあるが、すでにパイがないか。

 天明・天保は飢饉。明治初期は、廃藩置県。食と職がなくて一揆、打ちこわし、社会不安が起きた。
 昭和恐慌。治安維持法のもとながら、ストなどの労働争議がおきた。当然、反体制と投獄、拷問があった。

 ハローワークの混雑、電話相談の開設、ホームレスのひろがりがある一方、自殺・無銭飲食・ハイヤーの売上金をねらう強殺が報じられている。

 制度の枠内にすがり、内向き、弱いところがねらわれる。政権は、ぜんぜん怖くない様子。総理大臣、夜は帝国ホテルで打ち合わせが重なる。