日銀総裁人事、再提案
日銀総裁人事の国会同意案件。政府は「最良の人事」、野党は「金融・財政の分離」、衆院は同意、
参院は不同意。総理は言う、「野党の言っていることが、よくわからん」。

 国民は、もっとわからない。
 しかし、『文藝春秋』4月号のコラム「霞ヶ関コンフィデンシャル」で「五年越しの悲願なるか」を
読むと、経過がよくわかる。

 松下康雄元日銀総裁(旧大蔵省出身)以来の、絶えて久しい財政・金融同時制覇にむけ、現財務省は
五年がかりで戦略を練ってきたーと、ある。

 ジャーナリズムがかぎつけるほどのことである。政治家に気がつかないはずが、ない。また、そんな
ことがあっても困る。
 政治家は、政治が官僚の言いなりになったとは、言われたくまい。総理、最良の人事をすすめるなら
、国会提案前に、「雑誌の記載を名誉毀損、事実無根」で訴えることではなかったのかね。そうすると
、国民にはよくわかったであろうに。