日吉館(2)
 ドラマ「都の風」をみながら、登場する「吉野屋」は名物旅館の日吉館なのかなーと考えながら、見ている。

 でも、案外違うのかも知れない。NHKは1972/10-1973/03に「あおによし」の題名で別途放送があったらしい。紹介によると「十津川の吊橋を渡ってきた少女が奈良の宿のおかみに成長してゆく姿を描く。奈良の名物宿「日吉館」をヒントに描く。」と言うわけである。

 人文系の学者なら、学生時代を含めて世話になったことのある名物旅館。「都の風」のドラマの舞台は戦後のこと。名物旅館の開業は、昭和8年。女将の出身は奈良県の十津川というから。少しずつ異なるようである。

 それにしても、女将をたすけて忙しくはたらいていた、学生たちが「ミス日吉館」と呼んでいた小柄な女性は、いかがされたもの、か。