冬の花




夜の風は、船の汽笛がボ-ッと聞こえ寂しくて、す-っと眠くなる子守唄の様な風。

朝の風は、冷え込んだ空気と一緒に吹いて、清々しい、元気が出てくる様な風。

そして、昼の風は、優しく頬を撫でて、ふわふわ吹いて太陽に吸い込まれる様な風。

庭の枯れた枝をばさばさ揺らし、山茶花に当たっては散らして通り抜けてゆく。

冬の風は、冷たくて、身体の芯まで凍らせる。手の指も、かさかさにしてしまう。

この冬の風を受けて梅が咲いている。春には、桜が咲き、いっぱいの花が咲く。

だからこそ、今、吹いている西風、北風の通る冷たい風の中を歩いて行こう。

其処には新芽がどんどん出て、温かい緑の春風が吹いてくるはずだもの。

春めいてきたと喜んだのも束の間、直ぐに冬の風になる。凄く冷たく肌を突き刺す。

今日は、きっと春の風が吹くかも知れない。二月前の風は気まぐれな風。

友人と菜の花が満開の川沿いを通って来る時、すーっと春風を微かに感じた。

日増しに、冬の風は、春の風にきっと変わるはずだから、清々しい春の風を待とう。

私はこんな夢を見ていた。此処は沖縄だった。

編集 さくら : 故郷は寒かった。その夢をみていた、沖縄でね^^
編集 yuma : あら、夢だったの~故郷は寒いよ。沖縄は桜咲いてるの?