八十八夜


爽やかな五月が涼風にのってやってきた。
青々とした草の隙間から名も知らぬ花々が咲いている。

今日は、雑節のひとつで立春を起算日として88日目、
つまり立春の87日後の八十八夜。

季節の変化の目安とする特定の日の総称で、
他にも節分、入梅、反夏生、二百十日、土用、彼岸等がある。

八十八夜は春から夏に移る節目の日、
夏への準備をする決まりの日、縁起のいい日とされていた。

八十八夜の別れ霜と言うように霜も降らなくなり、
苗代のもみまき、蚕のはきたて、茶摘み等、農作業の目安とされている。

霜なくて曇る八十八夜かな 正岡子規。
しかし、今朝は霜が降りた所も有るらしい。

我が故郷の静岡県は、お茶の生産量は日本一で
あちこちで茶畑が見られる。

今年も摘み立ての新茶は飲めないけれど
緑茶なら何でも良いと思っている。

1日3杯以上飲んでいれば胃癌予防にもなると聞いた事がある。
医者嫌いの私は、もう10年も胃癌検診を受診していない。

胃癌になっていれば諦めるが胃癌にはならないと気にもしない。
心配事が有っても立ち直りも早い。解り易く言えば馬鹿である。

今日は、茜色に染まった夕焼けが美しく、
四季のない町も「かりゆしウェアー」の会社員が増えてきた。

今夜は、珍しく星が二つ光り上空から冷えた空気が舞っている。