七夜月
日差しの眩しい早朝に小鳥達のさえずりが賑やかに聞こえる
午前5時半起床。

金魚が一匹亡くなっていたので餌を1日2回与えているが、
例年なら増えるはずのホテイ草が中々増えない。

増えなければバクテリアも繁殖しない為、池の水が濁ってしまう。
昨年は、ホテイ草を5個池の中に入れておけば池から溢れる程増えていた。

水槽には金魚の卵から孵化した小さな金魚達が元気よく泳いでいる。
形がしっかりしてくるまでには後一ヶ月位はかかると思う。

メダカや日本メダカの突然変異により、
黒の色素がなくなりオレンジ色をしている緋目高、鮒、ドジョウ等が
池に生息している。

金魚には金魚の世界が有りあの狭い池の中で大小の魚達が生きる為に
餌を求めて我も我もと私の姿を見れば目ざとく寄ってくる。

昨日、町内の集まりが有ったが、主人が北海道に行っている事を
2~3人の奥様達に話しかけられた。

「ご主人一人で行ったの?、何時帰ってくるの?一緒に行けば良かったのに。」等の
問い掛けに、「用事や歯科通い、整形通い、行く事は断ったの。」答えた。

奥様達は、彼が一人でいる訳がないと疑っていたので、
「あのお爺ちゃんがもてる訳がないわ。」笑って誤魔化した。

主人も私もPC使用中でも用件以外は何の会話もなく、
彼がどんな生活をしている事さえ分からない。

気温が28度あっても湿度が低く、からっとした清々しい日中だった。
久しぶりに星がいっぱい光った夜空を見てほっと胸を撫で下ろす。