春寒
朝の気温が少しずつ上がっていく。
何となく春めいて厳しい寒さも和らいできた。

寒さ暖かさが繰り返してやってくる。
一昨日、二十四節気のひとつ「雨水」等とすっかり忘れていた。

寒さに耐えた草木が芽を出す頃とされ、
水も温み、春の気配が動きだし植物の発芽を促す頃。

「気雪散じて水となる也」といわれるように、雪が雨に変わり、
氷が融けて水になるという意味らしい。

低気圧が通過し寒気が流れ込んで寒くなったあと、
高気圧に覆われ、暖かいぽかぽか陽気の日も有るので
気温の変動が大きい。

二月は、月日の流れが早すぎてあっという間に一日が過ぎてゆく。
何処へ行っても何となく春めいた風が吹いている。

用事を兼ねて主人と東京に来たけれど、
明日は我家に帰る予定。

変人の彼はどうしても自分の夢を叶えると決意も固い。
人生なんて明日の事さえ判らぬけれど、
情けなくて夜の街を歩きながら悔し涙がこぼれて消えた。

春めいた日中も、夜の街は寒々とし、
花粉症でもないのに鼻がつまってくしゃみが出る。