白百合 
今日は、晴れると聞いて午前9時にお布団を干しても
正午になっても曇り空だった。

どんよりしていたので昼過ぎにお布団を取りこむと、
其のあと急に太陽が顔を出し、
再び、お布団をベランダに干した。

雲ひとつない快晴の空、山肌がくっきりと見え、
隣の庭から白い百合の花がこちらに向かいいっぱい咲き誇り、
あの香りが玄関先まで漂っている。

風を受けて揺れる百合の花の姿が、美人の歩く様子。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
美しい女性を形容した言葉だと思う。

少し夕闇の庭に白百合が大きな花びらを咲かせ、
私を見てよと語りかけているように。。。。

貴重な梅雨の晴れ間も半日で終わり、明日は雨の予報でも、
6月13日に梅雨入りしたのだから、
もう少し経てば梅雨も明けるのだろうか。

山々の方から心なしかセミの鳴き声が聞こえるような気がし、
思わず微笑んでしまった。