鈴懸の木
昨夜、43度のお風呂に入浴後余りの蒸し暑さで眠れずに
23時半まで宵っ張りをしていた。

その時、丁度主人が遠慮がちにひとり言を呟いて居間に入って来た。
私は顔も見たくはなかったので彼が入浴している間に
急いで二階に上がって直ぐに眠ろうとした。

エアコンも昔の物で使用していないが、
日中の33度の暑さの影響もあり、蒸し暑さで中々眠れなかった。

台風や海風で傷んだ家を修理したくても、
「こんな家を直してどうするんだ!」過去に何回も聞いている。

普通の家庭なら、家が老朽化し立て替えしない場合は耐震診断をして
リフォームをしたり、白アリ駆除をしたりすると思う。

彼は、来年の今頃から遠隔地に住むため、この家はつぶれる迄放っておけ!
これが決まり文句。

今、自分が住んでいる家なら安心して住みよい家にした方がいいと
考えている私とはかけ離れている。

街を歩いていた時、秋でもないのにプラタナスの葉が枯れて舞い降り、
人はそれを踏んで歩いていた。

子供の頃、家の横の街路樹にもプラタナスの木が有りお花も咲かない
なんて地味な木だと思い、「プラタナスの木は好きじゃないわ。」父に言った事がある。

「あれは鈴懸の木とも言うんだよ。」「へえ~お洒落な名前の木ね。」
そんな会話をした想い出が懐かしく甦る。

今日も真夏日の蒸し暑い日中だったが、明日からはずっと雨続き、
本格的な梅雨の時期に入ると思う。日本には四季が有るから
梅雨がなければ夏、秋、冬、そして大好きな春もこない。