爽やかな風 
枕の下を水槽の水がさらさら流れる音で目覚め6時起床。
数日前に金魚が卵を産み、池から別の容器に移し替えておいた。

その卵が孵化し小さな黒い金魚が産まれた事に気づき、
赤い金魚になる迄1年もかかるので育てる大変さを知っていても
凄く感激をした。

晴れて暖かい陽気に恵まれ、今朝から二階の部屋の片づけをしながら
模様替えをしていた。

この頃、お粥やおうどん等を食べていたのでちょっと疲れ気味だが、
始めたら最後までやる気で休まずに身体を動かして居た。

ベランダに上がり、お布団を干した後軽くストレッチ体操を10分位した。
辺りの青々とした樹木の葉が陽光にきらきら光り、

若葉の上の部分も茶色い新芽がどんどん伸びて、
爽やかな緑の風がすーっと汗ばんだ身体に心地よく吹いていた。

昼食前に買物に行き、自転車を飛ばしながら農家の庭を通った時、
大好きな無花果畑は剪定してあり、顔見知りの奥様が立っていた。

その奥様に「私、果実の中で無花果が一番好きです。」
「あら、それでは秋に実ったら食べて下さいな。」気持ちだけでも嬉しい。

農産物直売所に買物に行きお野菜や果実を買い、
可愛い小菊を二束選び、急いで我が家に帰って来た。

主人は彼女と遊んで来て昼食後ずっと眠っているけれど、
私が主人を愛せないから外に遊びに行く事は判っている。
彼が外の人と別れない限り、私は彼を相手にしない。
笑顔を振舞っていても、私の眼は彼を睨み心で憎んでいるかも知れない。
人間だもの。。。