雲に乗りたい 
子供の頃から雲に乗りたいと思っていた。
白い綿のような柔らかい雲に。

昨日、電車を2回乗り換えてバスに乗り、
富士山静岡空港に一時間前に到着した。

身体検査等を済ませ待合室で飴を買い、午前11時40分に飛行機に乗った。
想像していたよりも小さくてがっかりしたけれど、
座席の狭い事もあり窮屈に感じた。

11時55分に飛行機は滑走路を走りだした。
その直後、富士山を越えるため飛行機はぐらぐら揺れ

翼が大きく揺れている事が気になって
目的地まで行けるかと気持の悪さをずっと我慢していた。

主人や他の人は、12時に昼食を摂って平気で乗っていた。
私は、飲まず食わずで2時間50分をじっと到着時間ばかり見ていた。

乗った時と降りる時以外は、大きく揺れる事は少なかったので、
窓際から二番目の席で外ばかり見つめていた。

真っ白い雲ばかりで何も見えないほど快晴の天候でほっとする。
目的地に着くと不動産屋さんが迎えに来てくれ、

車に乗ってマンションに到着したが、不動産屋さんは同じマンションの
二階に事務所が有る。

これから80日間、二人で其々の事をして暮す事になる。
暫くは、電車に乗ったり近辺の事を覚えたりしてから、
色々な経験をしてみたい。

でも、もう二度と飛行機には乗りたくない。雲に乗りたいけれど
帰る時は、数日掛けても船で帰りたい。