初秋 
昨夜は珍しく午前0時前に眠り、午前5時半起床。
北海道から帰った次女のお土産品を何も貰えない主人の機嫌が悪い。

彼女は職場の人、姉、学友にお土産をあげても、
父には何も買って来なかった。

私は、彼女に一度もお土産等当てにした事はない。
彼女も父親に似て凄い節約家で、何もかも家族にして貰い当然と思っている。

幾つになっても親に甘えられる彼女は幸福だとしみじみ思う。
私は高卒だが、「月謝を貸して下さいね!いつ迄に返しますから。」

母が叔母に借りる姿を見た時、高校を中退しようかと思った事がある。
そんな母が哀れでバイトの時間を増やし、

何とか卒業できたほど勉強をする時間が無かった。
食卓にお惣菜も無く、おしょう油をかけて食べた日も度々有ったと思う。

叔母の家の食事を頂いた時、コロッケを一口食べた瞬間、
「美味しい!」コロッケってこんなに美味しいのかと驚いた。

物が溢れ景気のいい時代にコロッケ等、普通の家庭ではご馳走には入らなかった。
それでも私にはご馳走で、あの味は今でもはっきり覚えている。

そして、今でもコロッケを作る時は、
手間を掛けて大きなコロッケを作って食べている。

朝、晩、めっきり涼しくなり夏掛け布団から普通のお布団に変えた。