無花果
太陽が眩しい晴れの朝、6時起床。
蝉の声が僅かに聞えた表通りへ可燃ゴミを出した時、

隣のお宅を見れば、樹木の間から降り注ぐ陽光に黄色い向日葵を見つけ、
まだ、夏なんだわ。嬉しくなってしまう。

水田を通れば、稲穂は頭を垂れ緑の葉がざわざわ
さざ波のように揺れていた。

午後から急に曇り空と化し、時々小雨がぱらぱらふっていた。
見事に実った柿も知らぬ間に崩れるように落ちてしまい残念で仕方がない。

静かに小雨が降る夕方、買物に行く途中無花果畑を見れば、
無花果がたわわに実り、あの独特の香りが漂っていた。

山へ行けばコウロギが今月上旬からずっと鳴いていた事に今更気付いた。
前線の影響で今日は33度の暑さ、エアコンも使用せず扇風機だけを

フル回転させて家事をしていた。家族は夏バテして座ったまま動かない。
これから急いで夕食の支度にかかる。

一雨ふって少し涼しくなった感じがする。小鳥達が、そして
カモメが急ぐように空を飛んで行く。