雀の子
早朝から蛙の鳴き声が賑やかに聞えていた。
鬱陶しい小雨がふる今朝、6時起床。

庭で採れたての大粒のトマトをレタスと添えてサンドイッチにし、
家族は牛乳、私は野菜ジュースの朝食とする。

午前中から晴れ間が戻り、洗濯を済ませると買物に出かけた。
32度の蒸し暑さの中を電気自転車を走らせれば帽子が飛んでしまい、

自転車から降りて走って帽子を拾い、遠回りをして我家に着いた。
隣で工事をする人達の騒音が大きくて頭に響いたが、

庭に回れば必ず其の人達と顔が合うので軽く会釈をした。
雨が降ろうと、日照りになろうと工事をする人達を見れば大変に思う。

それと同時に、額に汗して働いている人の姿は美しい。
家族達は、顔を合わせないようにしているが

私は用事があれば外に出て普通に振舞っている。
夕暮れになれば、雀の子がちょこちょこ砂山を歩いて

きっとこの雀の子は、春頃、お腹が大きかった雀達から産まれた子だと
私は、そんな事を想像しながら雀の子が愛しくてたまらない。