皐月晴れ
GWもあっという間に7日目に入ってしまい、今は真っ只中。
珍しく早朝から次女が旅支度をして出勤して行った。

荷物の多さに「お前は引越しするのか?」主人が冗談を言い
笑っていた。持ちきれない荷物は、宅急便で送る為電話をしていた。

私は、昨日の寝不足も残り寝坊して7時起床。
ぐっすり眠り、皐月晴れの強い日差しの中洗濯物を干した。

太陽はぎらぎら燃えて富士も山々も薄っすらと青く霞んで見える。
雨が少なかった四月、日中は暑くて半袖になる日もあったが、

五月になったばかりの今日も汗ばむ陽気になり、
昼下がりになれば、藤の花に影がゆらゆら揺れている。

それは、夢のような花陰が薄紫色に漂っている。
やがて影は、緩やかに後方に離れていく。

カラフルな家並みの影も、時が過ぎれば何処かへ流れていく。
果てしなく流れゆく影は一体何処へ行くのだろうか。

回覧を回して歩いた時の自分の影も、数秒のうちに崩れて消える。
あわあわと流れる川を良く見れば鮒が泳いでいる。

涌き水を両手ですくって飲み、美味しい!小さな声で呟く。
花の季節、緑の季節、口紅をちょっと濃い目につけただけで

心が弾む季節、大好きな五月の風がそよそよ吹き清々しい。