竹の風 
柔らかな日差しが降り注ぐ今朝、5時に目覚め数分後起床。
カラスが餌を求め声を嗄らし、かすれた声で鳴いていた。

暑くもなく寒くもなく丁度すごしやすいこの頃。
「もう筍掘りも終わりよ!」友人から筍を頂き、

下処理した後、冷水につけて置く。
頂き物ばかりでは申し訳ないので、彼女の好物を自宅まで届けた。

彼女のお宅は、相変わらずフラワーパークのように花いっぱい。
農家で育った彼女は、野菜作りやお花を育てる事が上手で

「何時見ても綺麗な庭ね!」すると「私、こういう事が好きなのよ!」
大声で笑顔で話してくれた。

田園に時々、二羽の鴨が仲良く遊ぶ光景を見て可愛いと思い、
傍へ近寄れば臆病で遠ざかっていく。

不況で土地が安い町の為か、二世帯住宅が次々に建ち並び、
田園がどんどん無くなるような感じがする。

そして知らない人が増えて目の前を通った人が誰か判らなくなり、
昔から住んでいる人よりも引っ越して来る人の方が多くなる。

もう花の春は終わり、真っ赤な春紅葉も少しずつ青葉に変わろうと
涼しい風にざわざわ揺れて、山から青竹の香りを運んでくれた。