立春 
♪二度と昨日に戻れぬように 砂が足あと消してゆく、
貴方と会った思い出捨てて 背伸びをすれば涙ごし

鳥取砂丘の風に訪ねたい 私に罪があるのでしょうか。
数年前に売れない歌手にレッスンを受けた鳥取砂丘。

私は、海沿いを歩くたびに海に関した歌を口ずさんでしまう。
下手でも歌が好き、演劇も好き、どんな音楽でも好き。

一週間ひとりで過して何の孤独感も無く、これほど自由で幸せな
時は無かった。毎日ひとりで外出しても楽しかった。

部屋に暦は無いけれど、節分が去った翌日は立春になる事は知っている。
風も穏やかで山に居ても海に居ても寒くはなかった。

誰も知らない土地でひとりで働く事と、お客様でいる事では
比較にはならないけれど、お友達は寂しくて嫌だと言っていた。

この町に来た次の日から直ぐに慣れてしまうのは、長年ひとり暮らしの
生活が続いていたのが原因かと思ったりもする。

何が起こっても、頼る両親も無く姉も無く、ずっと自分の細腕で
頑張ってきた経験が有る。今後も何の代償も求めず前に進んで行こう。