枯れ木
夜の風は冷たくて身体の芯まで沁みてくる。
お風呂に身体を沈めても、最後に入浴すれば温まらない。

夜の風は、雨戸をぱたぱた揺らし、大暴れしていた。
今年の年末は、昨年、一昨年よりも寒さが厳しいと思う。

宵っ張りをして午前0時過ぎに、
ボーッと聞えていた大きな船の汽笛、強い風の音をうるさいと

思いながらお布団に入り5分くらいで眠った。
今朝も冷え込みが強く、少しでもお布団から出るのが勿体無くて

朝寝坊し、走って階段を下りた頃は、7時を過ぎてしまった。
朝寝坊一家は、誰も起きては来ないので気兼ねはなかった。

田園は、すっかり枯れ野となり、桜並木は枯れ木ばかりが立ち並び、
曇り空の間に富士山の中腹が雪で真っ白に見える。

可燃ゴミを出す頃は、水溜まりに氷もはらずさざ波の様に揺れていた。
年末になっても氷が張らないという事は、温暖な土地だと思う。