枯れ野に 
今朝から、風が吹いていたが友人宅へ行き、昼食までご馳走になって
午後4時に帰宅した。

「今日は、一人だから大根掘り等を手伝って!」大根、白菜、キャベツを
もぎ取る為、洋服を着替えたものの、農業の経験も無く、

大根を最初の一本抜いた時、尻餅をついてしまった。
転んだ後に、枯れ草の上に寝転んで大笑いをしてしまった。

真っ青な空に小鳥が飛んで、少女時代に戻った感じがして
はしゃいでいる私を見て友人は笑っていた。

「ほら、見てごらん、富士山が綺麗でしょう!」富士山に眼を向ければ
雪の嵩(かさ)が増えて真っ白と真っ青の富士山が絵のように綺麗だった。

何時も見ている富士なのに、青空に負けないくらい真っ青で心が癒された。
一日中、部屋に座っている二人と顔を合わせたくなくて、ゆっくり帰宅した。

主人が心配だったが、案の定、彼はご飯を炊いて、有り合せの物を次女に
食べさせて居た。主人には、ごめんなさいと心の中で謝った。

今日で霜月も終わり、明日から師走になると思うだけで慌しい気持になる。
四季の中で一番忙しいお正月が既に其処まで近づき、あっという間に日が暮れる。