にわか雨
温暖な駿河の国に冷たい雨がぽつぽつ降り出した。
にわか雨だわ!

今冬に此れほど寒い日はなかったと思うくらい寒い。
暦は、立冬に入っているもの寒いのは当然かと自分に言い聞かせる。

寒椿が、赤、薄桃色、白とどんどん花びらを開かせて
冬が近づき、枝葉は枯れて散るばかり。

今、降っていた雨が急に止んで再び灰色の曇り空になれば
冷たい風がカタコト雨戸を叩き、頬を通り抜けていく。

赤い花なら何の花、咲いて寂しい紅椿、
白い花なら何の花、散って悲しい白百合よ、

山々は、黄色や赤に様変わりし、これから紅葉の時節が待っている。
そうね、暦は立冬でも時節はまだ秋が残っていたわ!

この秋がもっと続いて欲しい、長い冬はゆっくりくればいい。
今朝5時半に起床。7時を過ぎれば黒い雲は南へ流れ、

北の空から青空が顔を出し心地よい風が吹き、清々しい朝となる。