悲しい嘘 
「只今!あー忙しかった。」午後6時、玄関に出ようとした時、
主人が帰宅した。5日も無断外泊して平気な顔して堂々と

家に帰れると、私は何も言わずに無言で平静を装っていた。
案の定、旅行カバンは、車の中に隠し、図々しく食事をしている。

憎しみがこみ上げて顔も見たくは無かった。
実家があれば帰りたい、もう少し生活力があれば自立したい。

人を苦しませたり、裏切ったり、賭け事をする
いい加減な生き方をする彼に、心を開く事はできない。

「お寿司を食べないか?」と聞かれ、私は無言で首をふった。
この5日間、東海ガス、電力会社、水道局から大切な電話がきていた。

アパートを退室した女性の引越し先等、主人だけが知り、
色々な代金を未納なまま退室後、引越した事が今頃になって判った。

彼は、隠し事だらけで、私には何も教えてくれない為、留守の時、
慌ててしまう。しばらくの間、家に落ち着き、月日が変われば又

同じ事の繰り返しをする事は判っている。「この人は同居人」と
何時も自分の心に言い聞かせているので、気にしない。

彼は、私の機嫌をとろうとして話しかけているが、嘘は聞きたくない。
人は、何故、自分を隠す為に嘘をつくのだろうか。

編集 十六夜 : でも。。ご主人の方を持つわけじゃありませんけど、なんとも可愛いうそじゃないですか ^^  
編集 : 嘘は必ずいつかバレルのに・・・。嘘をつくって哀しいことですよね。
編集 十六夜 : ほんとうに愛想がつきてたら「同居」も耐えられないと思いますよ(微笑  おっと ごめんなさいね? ご主人きっと魅力的なひとなのでしょうね。