9月1日 九月に入り  
田圃の方から、こおろぎ、松虫、鈴虫等の虫の音が聞えれば
何と無く、秋らしい風情を感じる。

そういっても、残暑は厳しく30度くらいある感じがするほど
汗ばむ暑さの日中だった。

昨夜から、主人のそわそわした気配に、座椅子の下を見れば
旅行カバンにいっぱいの荷物が詰まれていた。

「何処かへ行くの?」「行かないよ!」会話はたったそれだけだった。
今朝5時起床し、人目に付かぬうちに自転車で駅に向かう彼の顔は、

はれぼったい眼をしていた。悪妻の私は、昨夜、彼の顔を平手打ちし
「何処へ何時から行くくらいは言いなさいよ!」と怒ったが、

「こんな事をして何の得になるんだ!」そういっただけで眠ってしまった。
今朝も無言のまま、自転車で駅へ行ったが、私は、振り向きもせず

朝食を摂っていた。無断旅行に行く人に、「いってらっしゃい」等と
言うほど、お人良しではない。元気な時に行きたい場所へ行けばいい。

次女に、主人の事を話すと笑っていた。私も慣れてしまい平静な気持で
防災訓練に顔を出し、1時間半くらいで帰宅した。

近所の水辺にカモメが5羽、賑やかな声で遊びにきた光景を見て
空を飛べるカモメが、羨ましいと何時も思う。