絹ごしの雨
昨夜、家族が起きていた為、午前1時半に眠った後、
3時頃、激しい雨音に気付き一瞬目覚めた。

今朝6時半起床。静かに絹ごしのような雨が降る中
プラ包装容器を表通りまで出して来る。

山々の周りに雲がかかり、灰色の雲が全てを隠してしまう。
少し遠回りして、青々と伸びた水田の苗、濃緑の葉が立ち並ぶ桜並木、

川沿いを通って我家に戻って来た。
梅雨が明けるかと思っていたけれど、もう少し続くかも知れない。

昨日迄の蒸し暑さもなく、程好い風が吹き過しやすい。
灰色の空気が漂う中、黄色い向日葵だけが明るく眼に止まる。

回覧を回してくれば、しとしと柔らかな絹ごしの雨が
私の肩にぽつんと弾けて落ちた。