青々と
昨夜も、宵っ張りをして深夜1時過ぎに、倒れるように眠り、
薄日差す6時起床。清々しい空気が漂い、思いっきり深呼吸をする。

雲の間から晴れ間が顔を出し、青々とした山々、
黄緑色した山道がくっきりと見え

空よりも青い富士山が真っ青に立ちはだかり、眼を見張った。
何時も見ている富士山なのに、空よりも青く、いっそう美しく見える。

カラフルな家並みも綺麗だわ! そんな事を思っている間に
見る見るうちに青空は消え去り、曇り空になってしまった。

爽やかな風が、窓からそよそよと入ってきた時、
誰かが咳をしたので直ぐに窓を閉め、私は玄関の外に出た。

透明な川の水を見て、人の心も此れほど澄んでいたら良いのにねと
胸の中でふと思う。

澄んだ水、澄んだ山々、澄んだ富士山、澄んだ空気のように
生きられない人間社会、小鳥達さえ、生きる為に必死で飛び廻っている。

厳しい世に生きているからこそ、自然がいっそう美しく見えるのかも
知れないと、ぼんやり空を見つめて思った。