五色月(いついろづき)
今朝、起床した頃は、薄日が差して、そよそよと春風が吹いていた。
洗濯物が緑の風に吹かれて、ふわふわふわりと揺れ、洗濯日和だった。

昼下がりから、急に空模様が、灰色と化し、天気が崩れる予感が
したので、急いで用足しを済ませて来る。

玄関の周りはすっかりリフォームが済み、檜の香りが漂う。
玄関先だけは、新居みたいでいい香りだわ! 

「貴方は、何をしても器用だわ!次は、暇な時に、台所をお願いしますね!」
最近の私は、主人は勿論、次女にも誉める事を悟った。

さくらんぼが赤く熟した事を見つけ、脚立に上がって少し摘み取った。
葉桜が固く、其の先から再び、黄色を帯びた柔らかな新芽が出て

晩春は、どんどん青葉が伸びてくる時節、そろそろ草取りをしようと思う。
田園の雑草も少し枯れはじめ、いよいよ田植えの準備を始めていた。

透明で美しくざぶざぶと流れる川の水を田植え時にも使用する事を知った。
水が豊富で自然がいっぱいの此の町は、子供達が育つ環境に適している。

五月の空は灰色でも、辺りの草花や町並みは明るく、緑燃え盛る季節になり、
血潮紅葉を手で触れゝば、私の頬を優しく撫でてくれた。

編集 yattyan : >最近の私は、主人は勿論、次女にも誉める事を悟った。sakuraさん!良い言葉です。穏やかな暮らしで・・・、良い方向へ向いてるようですね。(^^)