雲壌月鼈
 雲壌月鼈っていいますよね。
 天と地、月とすっぽん、理想と現実。

 仕事とプライベートごったまぜの話をして今日も妙に疲れました。
 5分程度のつもりで話し始めましたが、主題を色々そらされ切り上げるまでに約一時間かかりました。

 「現実を直視しよう」と話をそらしてるかたが仰っていて。そのかたが一番現状を理解してくださってなくて。
 あの人はもう立つ余裕がないのだと、けれどあなたを見捨てるつもりではないのだと、落ち着いた声を作って語りかけては怒鳴り返され。相手に届く声が落ち着いて聞こえるように心掛けて声をかけて、の繰り返し。

 そして、もう余裕のない人とも話し合って。その物言いを今はおさめて交渉してくださいとお願いして。
 わかっていただけなくて、また噛み砕いて説明して。もう疲れたからと投げ出そうとなさるのを引き留めて。

 人の心に言葉を伝える時には声を荒げるのではなく穏やかな声を出すように、と詩に書いていたのは誰でしたっけ。
 そういうことを思い出す部分が擦り切れていきそうです。