ゆびぬき
 とある西洋ゆびぬきのエピソードを読んで、映画『借りぐらしのアリエッティ』の原作の小人の冒険シリーズを子どもの頃に読んでいたことを今頃になって思い出しました。
 借りぐらしのアリエッティを鑑賞してはいたものの、子どもの頃に読んだ原作とは全く印象が違っていたので頭の中で繋がっていませんでした。
 あらすじは今でも何となく覚えてるけれど、登場人物の名前はすっかり忘れてました。今にして思えば同じ名前ですね。
 舞台をイギリスから日本にし、第一作から第三作までの何箇所かを抜き出して作り変えてるからか、全くの別物としか思えません。

 まぁ、それはさておき。
 子どもの頃に読んだ本には、小人や巨人の出てくる話でよく日本のとは違うコップ状になってるゆびぬきが出てきていたのですが、本を読んだ時は実物をちゃんと見たことがありませんでした。
 『床下の小人たち』だと主人公の母親がスープを入れて暖めるのに借りてきた銀のゆびぬきを使ってましたし、『ガリバー旅行記』で巨人の国に行ったガリバーが乾杯するのにも使われてました。
 子どもの頃自分が親しんでいたゆびぬきは日本式の指輪のような輪の形のものだったので、日本式じゃないゆびぬきが本で出てくる度に「ゆびぬきに液体を入れる?どういうこと?」とよく混乱してました。

 コップ型のシンブルは、小人の冒険シリーズを読んで何年も経ってから古い裁縫道具の整理をしていた母に「ほら!前にあなたが知りたがっていたコップの形のゆびぬき!」と見せて貰いました。
 そういえばあれは祖母が使っていたもので、母から気に入ったならあげると言われて当時大事にしてるものばかり集めてた宝箱に仕舞いこんだような気がします…。
 あの宝箱どこ行ったのかなぁ。