瓜葛之親
 書こうかどうしようか迷いましたが、後で自分が読み返すことを考えて書くことにします。

 結局あれから二日か三日に一つの割合で複数人から現金書留が届きました。
 「おめでとう」と書いたメモが入っていたのはまだ良い方で、現金だけ送付した方もいました。
 幸い送ってきてくれた人の半分くらいはご祝儀袋に入れたり手紙を添えたりしてくださっていたので助かりました。
 何か贈り物をする時に手紙を添えることって大事ですね。

 手紙が無かった最初の人には、お返しとしていただいた半額の金券を贈ってしまいました。
 何のお祝いのお礼にでも取れるような曖昧な感謝の言葉と近況を書いた手紙を添えて。
 後からきた別の現金書留に添えられた手紙を読んでやっとお返しをする必要が全くなかったかもしれないとは思いましたが、もう最初の人にお返しをしてしまっていたので不公平が生じないように全員に半額お返ししておきました。

 それが悪かったのか何なのか、詳しく書きはしませんがそれからちょっと困ったやりとりがありまして。
 現金書留を送ってくださった方達には何か誤解が生じていたようです。
 それならそうでいきなり現金を送りつけるのではなく手紙を送ってくださればよかったのに…お互い住所はわかってるんだから。と、思いはするけど面倒なのでもうこちらからは関わりません。

 冠婚葬祭で頻繁に顔を合わせる親戚なのに母が冠婚葬祭以外は距離をおいていた理由が僕にもわかってきました。
 悪い人じゃないとはわかっているのだけど、悪気がない分直しようがないのもわかりました。
 いちいち誤解に付き合っていられないので、僕も母を見習って一部の親戚とは年賀状と冠婚葬祭以外に付き合いを持つのは避けることにします。