応病与薬
 3月1日から公開されている映画「ガチ☆ボーイ」が気になります。
 気になるのは映画の脚本でもキャストでもストーリーでもありません。主人公が高次脳機能障害だという設定だけが気になります。

 高次脳機能障害とは、脳の損傷によって起こり、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの症状がある障害です。
 「高次脳機能障害」と言っても人によってその原因や症状はさまざまですが、よくあるのは交通事故後に認知障害が出てくるケースです。
 見た目に大きな外傷がなく、周囲も本人も意識しにくく、他人には理解を得られにくいのがこの障害の大きな問題点です。
 今はましになったようですが、15年以上前は交通事故後に認知障害を医師に訴えてもノイローゼ扱いされる事が多々ありました。

 映画の主人公は、転倒事故により高次脳機能障害になり、事故以降は毎日眠る度に記憶が事故以前のものにリセットされてしまう、という設定になっています。
 この設定があるから気になるのだけど、どうも人前では正気で見ていられる気がしないので、映画がDVDになるの待ってみます。