怪奇小説
 何だか段々あらゆるものに対する意欲が失せていっています。
 実習やら試験やらが目の前にあって、論文発表も提出もあって…逃げられるものなら今直ぐここから逃げ出したいけれどそういう訳にはいきませんよねぇ。

 小さい頃、物事に行き詰まると書斎に篭もって本を読んでました。
 書斎にある本を片っ端から読み出し、五時間も十時間も文章を読み続けると行き詰まったものの筋道が見えてくる気がしたのです。

 今日は申し込みたくなかったものを申し込み、行きたくない場所へ行き、取りたくない予約を取りました。
 だからかもしれませんが、夕方から予定していた調べものを切り上げて近所の図書館に篭もってました。その図書館に在るだけのゴシック小説を読み耽りました。

 これまで僕は十七世紀のイギリス貴族がこぞって取り入れたゴシック趣味なんて興味はなかったのに。
 怪奇的で奇想天外な筋立ての小説を読めば読む程に、イタリアの切り立った山脈やイギリスの崩れた古城といったゴシック風の小道具に興味を惹かれている自分がいます。

編集 佳馨 : 僕も小学生の時が一番読書量が多かったと思います。
編集 e.t. : 書斎のあるお家、憧れますね。小学生の頃が一番、本読んでました。