便宜好貨
 昨日、偶々近くを通りかかったので伏見区のパルスプラザで開催されていた京都大骨董祭を覗いてきました。
 珊瑚をあしらった簪や、綺麗な硝子細工の食器セットなど、購買意欲をかき立てられる品を沢山見つけましたよ。
 あいにく昨日の僕のお財布には一万円も入って無かったので安いものしか買えませんでしたけど。

 骨董祭で骨董品を見ているお客さんは実に様々で、両手に買い物袋をぶら下げて「ヨン様に似た人がいた!」と騒いでたおばちゃん達の集団もあれば、赤ん坊を腕に抱えて目を耀かせて店を見て回る女性もおりました。
 骨董祭に出店している人でも、店を知り合いに任せて他の店で買い物をしていた人もいました。
 買う側は皆忙しそうに左右に顔を振りながらせかせかと店を見て回ってましたが、売る側は暇そうにスペースの奥にひっこんで携帯を弄っている人を多く見かけました。
 昨日は骨董祭の最終日でしたので持ってきた目ぼしい品が既に売れたお店は暇だったのかも知れません。

 骨董祭で簪を買ったら、お店の方は包装紙や包装袋ではなく、陶磁器や漆器の梱包用の薄様紙で簪を包んで渡して下さいました。
 綺麗な薄様紙ではなく、緩衝材として使うような皺くちゃに揉んである薄様紙でした。
 まっさらではない使い込まれた薄様紙をいただけてちょっと嬉しいです。