自己嫌悪中
 酷く厭な気分だ。
 僕以外の何かが悪い所為では無い。強いて言えば僕が悪い。
 なのに延々と「ごめんね。」と謝られるのだ。
 
 話している内に口論になり、泣き乍ら怒鳴って電話を切った。
 鳴り続ける携帯電話の五月蝿さに苛付いたから床に叩き付けた。
 
 僕以外の何かが悪いのでは無い。非があるのは僕であって他者では無い。
 だからこそ「僕が欲しいのは謝罪では無く、理解だ。」と繰り返し述べたのに何時迄も相手は謝り続けていた。
 
 鬱々とした気分を変えたくて三時間遣りたい事をして気分転換したつもりになっていたのにまた一から振り出しに戻ってしまった。
 僕は謝って欲しかったのでは無い。僕以外の者が悪いとは言わない。唯僕の時間を帰して欲しくて、そして是以上僕の時間と精神的余裕を奪わずに居て欲しかっただけだ。