いつもと同じ
 偶には一本早い電車に乗ってやろうといつもよりせかせか歩いて駅に行きいつもより駆け足で乗り換えてみたのに、結局いつもと同じ時間のいつも乗る線のいつもの車両にいつもと同じ扉から乗り込んでいつもと同じ顔ぶれを無表情で眺めつついつもと同じ時間に住処の最寄り駅に着く。
 いつもと同じいつもと同じいつもと同じいつもと同じいつもと変わらない…。
 
 鳴呼、何だか酷く厭な状態だ。
 しか決して不仕合わせな状態では無い。