真討厭
 「鬱陶しいなぁ。ちょこまか動いて陰口叩くくらいなら消えてよ、君達。」
 ついそう電話を掛けて直接相手に云いそうになる瞬間、でも掛けずに壁に八つ当たりして遣り過ごす。
 陰で小細工して回る男を見ていると怖気が走る。陰口を叩く男も嫌いだけど叩かれる男も苦手。
 
 僕をコマとして操っている心算のお嬢さん達の行いは笑って見て居られるのに、同様に僕をコマにしようとする野郎の言動には嫌気が差す。