Providing is preventing.
 毎日僕に「お願い!近くに引っ越してきて!傍に居て欲しいの!」と実に積極的に仰って下さるひとがおります。
 此れで僕が異性だったらある程度お決まりな意図あるのがだろうけど、同性である以上何を考えてるんだかさっぱり判りゃし無い。
 
 まぁ、そんな事はおいといて。
 今日、いつもの如く九時過ぎに帰宅、着替えて洗顔しPCをONにして自動的にメッセ起動しサインオン、直ぐにダンディなおぢさまと愛らしいお嬢さんに捕まり暫しの談話、そして炊事洗濯の為僕はメセ退席、炊飯器セットして洗濯機も回して…と帰宅してからごちゃごちゃやってる間ずっと八年前に出た妙な失恋の歌を流してました。
 「好きだった」とか「思い出の中の君なんていらない」なんて歌詞を追っ掛けて、「よし!これで心の準備完了!」なんて訳の判らん意気込み方をしてしまったのだけど、僕は一体何の前準備をしていた心算だったのかちと今自分の行動を思い返すと理解不可能。
 まさか是から失恋する気なのかな、なんて己を客観視。
 したく無いけどね、そんなもの。でも、若しするとしたら僕は誰に失恋するのだろうか。
 
 如何でも良いけど、部屋の窓が開いてるのにいまさら気付きました。
 隣から失恋の曲が聞こえてくる此の状況をお隣さんが如何思ってるのか考えるとちと怖い。
 「いや、まだ失恋してませんってば。」と一応言うべきなのだろうか。

 てか、さっきお隣さんが思い切り窓閉める音が聴こえました。
 嗚呼、ごめんなさいごめんなさい。何時の時代のか不明な謎めいた失恋曲を聴かせられてむかついた結果の行動だとは思いますけどどうか穏便に願います、と何と無く北の方角に向かって心中で謝ってます。