雨空
 若し貴方が今、京都東山七条で傘も持たずに夜空を見上げ黒い服に身を包み赤い鞄を肩から下げ赤と黒の簪を左腕の黒いリストバンドに刺してふらふら歩いて居る髪の長いチビを見掛けたなら…其れは僕です。
 
 何だか酷く虚しくて泣きたいのですが人前で泣くのは厭なので雨の所為にします。