カラオケ中
 君って酔っ払うと実に口が軽くなるのですね、なんて少しアルコールの入った頭で伝え聞いたばかりの事実を思い返している。
 口止めした覚えは無いけれど其れは彼等に言う事じゃ無いだろ、と己を棚に上げて心中で非難。

 彼女には会うな、オールはするな、酒を飲むな、カラオケに行くな…。
 注意を全て無視した行動を今取って居るよ。
 時折壁を蹴りたくなるのは余計な事を考え掛ける僕を制する為。