悩み
 「アンタにはどうせ男の悩みくらいしか悩みらしいものなんて無いんでしょ」とあるお嬢さんに謂われました。
 「そうなら良かったのにね」と返しました。
 今迄も今も僕の一番の悩みは男の事なんかでは無いのです。単に他人にも話せる重みの無い悩みが男の事なだけ。僕が一番悩んでいた事は誰にも話せ無い事でしたから。

 「嫌われて楽しい?」美人さんにバイト先の状態の一端を話した際に謂われました。
 「楽しかったらも少し精神的には楽に済むでしょうけどね。」此れが僕の返答。彼女には僕の奥底に少しでも関る事を二度と謂わ無い様に決めた瞬間に放った返答。

 「何か悩んでいる事無い?」久し振りに電話を掛けて来た親友に謂われました。
 沢山ありますよ。何時間話しても話し尽くせ無いくらいあります。でも…。
 「男の事とか一杯あるけど、今は金の事が一番大変。入学金とか生活費とか全部自分で稼いだ金で何とかし様と思ってるから凄くキツイよ。」此れが精一杯。是以上の事は謂えませんでした。