胃痛
 腹が立って腹が立って仕方無い。
 今此の空間に僕の怒りを発散出来る対象が他に無い。
 だからとはいえ己を苛むのは如何なものか。

 鳴呼、胃が痛い。
 余計な思考をしてしまうから電車に独りで乗るのは厭なんだ。
 黒い窓に映る己の瞳の奥を凝視してたら何時の間にか諦めた者について思い返してしまって居た。

 此れは余計な思考で僕がしているのは無駄な後悔。
 判ってるのに頭が其れから離れてくれ無い。