パジャマ姿
 朝五時前だというのにゴミ捨てに行って来ました。
 眠れない侭朝を迎えるのは構わないのですが、此の侭だとゴミ捨てを忘れそうなので忘れない内にやってきました。
 僕の住んでいる地域は未だにゴミの分類が細かく無くゴミ袋の指定も無い為、当然の如くゴミ収集所にはゴミ袋の山が出来てました。

 ん?何だろう。こんな事が書きたかったんじゃないな…。
 ゴミ捨てた後にパジャマ姿のおねいさんを見掛けたのですよ。
 ピンクのパジャマを着た其のおねいさんは外の階段の二階のドアを開け様と必死に鍵を差し込んでガチャガチャやってました。
 そして彼女は僕が唖然とした顔で見ているのに気付き、恥ずかしそうに素晴らしく早い身のこなしで階段を走り降り、僕の横を走り抜けてエレベーターで上がっていってしまいました。

 多分…あのおねいさんは以前僕がしたのと同じ失敗をしたのだと思う。
 マンションの外にある階段は中からは開くけど外からは開かない。其の事実を知らずに自分の持っている鍵でまた開けられるものだと思ってパジャマ姿で外に出てしまったのだろうなぁ…。
 てか、僕は気付か無い振りをしてあげた方が良かったのだろうか。