怒りのち虚しさ
 実家から届いた荷物の中にお母様の手紙が入ってました。
 宛名の僕の名の漢字が間違ってました。

 手紙を読み、内容に激昂し、「電話を下さい」という指示通りに電話掛けました。
 約五分間、僕は「貴女は如何してそんなに思い込みが激しいんだ?」と一方的に怒鳴りました。

 僕の今迄の人生で、失敗時用の予備の道を作らずに居た事なぞ無かった。
 なのに今更其れを感心し無いと書いて寄越すなんて…。
 虚しくて莫迦らしくて泣けた。

 今回お母様が指した「予備の道」は全くのお母様の勘違い。
 僕はまだ結婚には逃げ無い。