「雨やめたまい」&善寶寺信仰 8.龍神祠―水量、恵みに水質の願い ぶぶる16th 250531
「雨やめたまい」&善寶寺信仰 8.龍神祠―水量、恵みに水質の願い ぶぶる16th 250531

 龍神信仰で最初に思い出すのは高校時代の『古典授業』
 掲載左図一首には以下の背景が。
 「(1211年=建暦元年の洪水の被害に際し)<恵みの雨も過ぎると民は嘆くことになる>ので、雨を司る八大龍王に祈念して詠まれた歌」
 「実朝が祈念したのは大山の阿夫利神社」、と。いわば、洪水、水の量への願掛け。

 龍神信仰といえば、市内米町の定光禅寺にも龍王殿が存し、三尊天大祭が営まれる。
 その背景を龍澤山善寶寺のホームページが伝えている。
 「坐禅をしたお坊さんの威神力によって龍神が仏教に帰依したという点」「それによって禅と龍神信仰という民衆信仰が結びついた」「龍神講が盛んになった」。(山形県善寶寺住職・五十嵐卓三師が対談『新春対談 2024年 辰年 龍神さまにまつわるお話』)。

 漁業のみなさんにとって、「善寶寺信仰」が 尊い。その<奉牌の札>にお目にかかったことはありませんか。
 24年9月に掲載右図の一冊を頂戴した。開くと大手漁業家さんから浄財が寄せられている。
 龍神信仰はながく、海上安全・大漁祈願。海の<資源のめぐみ>と申すや、<自然との臨界値との折り合い>と申すか。
 神々の<偉大なる働き>に、接しないわけには、行かぬ。