思い入れたい京都人の気風=「顔の見えないモノからは買わない」 長崎屋帯広店、全面閉館『道新」240401
 道内配布紙の伝えるところ、帯広駅近接の長崎屋帯広店が3月31日をもって、全面閉館したそうで。
 釧路市では1979年の出店と記憶しているが、98年頃には撤退した。本市で同店が大型量販店の地方進出の端緒であった。
 後続のダイエー、イトーヨーカ堂がすでに撤退している。「大型量販店の出店、地方にとってはなんであったのか」。

 交通要衝に隣接の大型空閑地。建物は地元業者の建てさせ上屋をレンタル。
 豊富な駐車場を確保して集客、地元商店街は相次ぎ店仕舞い。
 高齢者にとっては「買い物難民」を表出し、その後釜にはコンビニエンスストアが埋め合わせる。

 「売れ筋商品、お手頃価格」が「モノ作れる市民」を「外部依存型経済」に誘導し、消費専用に位置を替えてしまった。
 撤退がきまるや、「(長期に及ぶ)割引セール」。大型量販店は「市民の富を吸引する存在、吸引する富が枯渇するや、矢継ぎ早に撤退」。
 空間となった建物は、後継活用が難しく、廃墟と化す。

 大型量販店とは市民にいかなる存在か?。思い入れたい京都人の気風=「顔の見えないモノからは買わない」 長崎屋帯広店、全面閉館『北海道新聞」240401