「忘れしゃんすな 山中道を 東ゃ松山 西ゃ薬師」 山中温泉に伝わる古い名曲「山中節」230204
 石川県民謡/編曲・日高哲英「山中節」の初回放送日は2023年2月4日ということで。
 <湯上がり手ぬぐい>を模した、舞妓さんの表情が、いかにも<湯の香り>をただやわせていた。
 山中節は、「石川県加賀市の山中温泉に伝わる古い民謡。『江差追分』や『磯節(いそぶし)』などと並ぶ「日本三大民謡」の一つ」と、紹介されている。

 1950年前後。実家の駅の待合室に「遊ばせ上手の山代温泉」。そんなポスターを見た。 山代温泉、山中温泉、片山津温泉は加賀温泉郷を代表する三温泉。
 「遊ばせ上手」は<半年にわたる危険な航海>を乗りきった、<北前船>船主をもてなしつつ<鍛えられた>。

 「歌詞の一例」。その記載があった。
 https://www.worldfolksong.com/songbook/japan/minyo/yamanakabushi.html 世界の民謡・童謡」
 忘れしゃんすな 山中道を 東ゃ松山 西ゃ薬師
 送りましょうか 送られましょうか せめて二天の橋までも
 おまえ見染めた 去年の五月 五月菖蒲の 湯の中で
 山が高こうて 山中見えぬ 山中恋しや 山憎や
 谷にゃ水音 峰には嵐 あいの山中 湯の匂い
 薬師山から 湯座屋を見れば 獅子が髪結て 身をやつす
 夕べ習うた 山中節も 今朝は別れの唄となる

 もちろん当時、小学生だった筆者には知る由もなし。
 加賀温泉郷-北前船-北海道。おのずと一定期間の滞在となる。
 「東ゃ松山 西ゃ薬師」「送りましょうか 送られましょうか せめて二天の橋まで」
 「今朝は別れの唄」。

 「忘れしゃんすな 山中道を 東ゃ松山 西ゃ薬師」 山中温泉に伝わる古い名曲「山中節」230204

 歌詞には広範囲から山中温泉への<ひいき>。<なじみ>も生まれて、<今朝は別れ>に。
 山中温泉に住む女性には<山が高く>て、<男の顔>も臨めない、と。
 ページは記載。「温泉には、『山中節』にうたわれる景色を一望できる展望広場「山中節の見える丘」が整備」、と。