「地域で子どもを育て、まちを育てる“奇跡”の物語」 「子育て まち育て 石見銀山物語 〜夏編」
 石見銀山で知られる「島根県大田市大森町」

 移住家族の父子が亡き母の一周忌を前に、大森町に転居してきた。
 空き家を改修し居住準備もおおかた終わったころで、老婆が孫を伴い来訪する。
 「柿渋はネ~~、床にヨゴレが付かなくなるし、防虫の役目もはたすのよ」。

 真新しい床板に、柿渋の液を塗布する作業。
 お婆ちゃんのお節介に、孫が動員された形ながら、この柿渋塗りが次世代を含めた立派な環境教育。
 「貴重な夏休み、高校受験に支障が・・・」などなど。孫の母親=娘は<野暮>なこと、申さず候。

 「孫同伴で出現した柿渋塗り」。
 そこには<地域ぐるみ>で次世代を教育する配慮が、豊富に提案されている。
 「次世代を教育する配慮」、実はそれが、今に始まったことではない。そう紹介している。

 その裏付けとなるのが、夏恒例行事の<キャンプ>。
 すでに永年にわたり受け継がれてきた<宿泊行事>ながら、コロナ禍の2021年は<一日催事>。
 「キャンプの気分を満喫させたい」。その思いか大人が集まり。家族ごとにテントの設営。参加者は、テント内でカレーライスを楽しむ。

 都市から移住の家族を対象に魚釣り大会。
 初めて経験する女の子も、釣り上げた魚をこわごわ、針から外す。
 そのあとはご褒美=料理店で釣った魚を調理した、新鮮な魚料理。実に、魅力的。

 「町は活気にあふれている」。
 「地域で子どもを育て、まちを育てる“奇跡”の物語」 「子育て まち育て 石見銀山物語 〜夏編」