「それぞれの地にマイレールを」 三陸鉄道リアス線=nhkG 210302再放送
 「それぞれの地にマイレールを」 三陸鉄道リアス線=nhkG 210302再放送。



 宮古市職員は申す。
 「山麓鉄道リアス線は、マイレールとして残った」
 「マイレールとして地元の人にも、観光で訪れるヒトにも利用してほしい」。
 「今、三陸鉄道だけではなく、各地でマイレールを広めたい」。

 2011年3月11日の東日本大震災で被災したJR山田線。
 民営会社は被災跡を復興することも、再建することもあきらめ、関係者に「無償提供」の案を示した、らしい。

 宮古市職員「ボクシングでいえば、提案はジャブだ」。
 「JRは『無償提供を提案したが地元は反対」したから、「再建できない=廃線にしよう」と次の案を出してくる」。

 三陸鉄道の社員。
 「利用客の高校生が『移動できないから進路を変えた」ということがあっては、ならない」。

 JRの平社員
 「株式会社は利益をあげねばならない」「しかし地域のためにも応えねばならない」。

 JR,三陸鉄道、沿線自治体は協議する。時に真夏の暑い日であった、と。

 結論からいえば、
 JRは転換資金=30憶円を用意、枕木はそれまでの木製からコンクリート製に換える作業と経費も。

 その間に、行われたこと。
 JRの平社員は地元出身であったか。仲間とともに署名活動を展開。沿線自治体を動かした。
 JRと三陸鉄度の幹部が廃線予定区間の軌道跡を、2時間ほど視察。

 その時、感動する場面があった。
 「配線跡は列車が通らぬもので、ヒトが歩くケモノ道ができていた」「はえていた草だけでなく、樹木を生える惨状」
 しかし、三陸鉄道の一部では住民が、
 「除草や整備にボランティア作業している場面があって」「マイレールを護る姿」に直面。

 2019年3月25日 開通。その列車を迎える沿線では、高校生が大漁旗を振って喜び、女性はおもわず、涙を流す。
 北リアス線ーJR山田線ー南リアス線と分割されていた鉄道は一本に。

 南北に分割され、非効率であった民営鉄道は、一本化され利便性も高まった、そうで。。

 「バスではギューギュー詰めで車内で勉強ができなかったが、今は違う」。乗客の高校生は申す。
 「夜だとさ、車内の照明で乗客が何人くらいか、わかる」。沿線の住民は通過する列車の乗客数に関心を寄せる。

 鉄道は会社のためではなく、その行方は「わが事」なのだ。

 (以下、番組案内)
 「2019年、JR東日本の山田線、宮古・釜石間が復旧し開通した」
  「三陸鉄道リアス線。第三セクターである三陸鉄道への経営移管には、JR・三鉄・沿線自治体の激しいせめぎ合いがあった」。
  「鉄道による復旧か、バス新交通システムBRTの導入か」。
  「慢性的な赤字路線の重荷、止まらない被災地の高齢化と人口減少など問題が山積」。
  「突破口を開いたのは沿線住民とJR社員の署名活動だった」。
  「開通への道筋を証言で探る」。