水素、地域の知的財産の軸に <釧路 あゆみの会公開例会>200929
水素、地域の知的財産の軸に <釧路 あゆみの会公開例会>200929。



 経済界で<地域の未来>を考えるお立場の二人のお方が、水素をテーマに講演をしてくださった。

 提言は、前三ツ輪商会代表取締役相談役の岡本憲明さんと、前三ツ輪運輸監査役の伊関義和さんのお二人。

 水素といえば、水。続けて水素電池などの用途がよぎる情報に加えて、実に多面的な可能性を示された。

 気がつくと、多くの聞き手をトリコにしてくださった。

 1)知的関心からアプローチした情報収集、2)利用者目線でこれまでの<あたりまえ>にさまざまな疑問と隘路を指摘、
 3)身近に潜在している付加価値の多様な活用。そこに焦点をすえて、「真摯に取り組め、知恵をひきだせ」。

 真に示唆に富み、聴く市民を刺激する90分。

 伊関氏は、
 4)水素は油から製する技術が有望でこの地は製造地向けの特性を有し、
 5)釧路港を拠点に水素活用の寒冷地向け実証実験の働きかけを提案。

 岡本氏は、
 6)まず広くなにごとにも興味をもって、
 7)A.なにがあるか、B.なにができるかのデータベースを創る点を心がけ、
 8)世界各地で類似の取り組みをしているところがあるか、と。

 現役を離れているモノの知的好奇心にあふれ、往時の職場の後輩達が駆けつけてくれた姿に熱いエールも。

 この催事。3月11日に予定されていた講演会。
 自粛、感染危機管理のすすむなか、会合をもつこともできない状態が続いていた「女性経営者のつどい 釧路 あゆみの会」。
 あゆみの会の会員がまず集まって、地域の当面する課題について識者の意見を聴く。そこが発端。

 外からの投資、公共事業で育てられた地域で、地元経済界がめざす地域政策。
 開発能力や投資意欲に穏やかな今、時代を切り開く意欲が満載された集会。

 「小さな提案、寄せあつめられて、燎原に広がる火炎のごとき生業の拡大」。

 出席させていただき、そうした感慨にひたることできた地域の集会。200919 18時ー19時30分 釧路市生涯教育センター。(写真は、様子を伝えた『釧路新聞』 20年10月1日 14面)