モノカルチャー、キーマン<群>ならず、外部依存
 モノカルチャー、キーマン群ならず、外部依存
『北海道新聞』、各地の史跡・文化財・産業遺産を保存・継承するプログラム紹介200719



 1)「記者の視点」欄で室蘭市の「旧絵鞆=えとも小・円形校舎の保存」(文化財 6面)
 2)「地域からの視点 風街だより」欄は江別市の「条丁目地区」を「“発祥の地” 魅力再発見」として(<記憶に刻まれた史跡> 3面)。
 3)赤平市からは「赤平のガイド施設2年」で、「炭鉱遺産で活性化 道なかば」(産業遺産 同面) と。
 4)「日曜版 時を訪ねて」紙面の今週は「旧鴻之舞金山」(産業遺産 1-2面)。

 以上、4点。記事には、
 写真説明で「金竜町跡を示す標識がルビナスに囲まれ、車はほとんど通らなかった」(旧鴻之舞金山)。
文末には「地域活性化には炭鉱遺産を100%活用していく官民の覚悟が不可欠だ」(商工会議所専務理事談)。
目につくところ、二点を記載。

 どの記事も、活用と市民参加には今ひとつ、苦心に課題山積という点が共通。
 事業の主体は1)、2)、4)とも民間ながら、3)は地方公共団体の施策。
 赤平市のガイダンス施設に2億7400万円。竪坑櫓=現在では「立て坑やぐら」と表記は国指定重要文化財をめざして「約18億円の大規模構想」とする。
 
 しかし赤平市のこの取組。
 どの事業も順調に進んでいるわけではない。市長は「市民合意がない現状では基本構想の実現は難しい」としているようで。